キリマンジャロで一番優しいルートは?

アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ。標高5895m。世界中の登山客を魅了しています。マサイ族は氷河のあるこの山を崇拝しています。雪解け水は彼らの生活の糧となります。キボ峰、マウエンジ峰、シラ峰からなるキリマンジャロは冒険の宝庫。バリエーションの多いルートがより冒険を楽しくします。
ベストルート
キリマンジャロ登山ではいくつかのルートがあります。ロンガイルートは唯一山の北側から登るルートで、ケニア側からの山の形が堪能できます。シラルートは人も少なく、山の西側から入るルートです。レモショルートは途中でシラルートと合流する、行程が長めなルート。マラングルートは唯一の小屋泊ルートであるためか、人気ルートです。マチャメルートはテント泊ルートの王道。ウンブエルートは体力勝負な急な坂道ルート。ムウェカルートは下り専用ルートです。
マチャメルート
どのルートも決して簡単ではありません。日本からのキリマンジャロ登山ツアーはほとんどが5日間で行ける小屋泊のマラングルートです。しかしマラングルートは上りも下りも同じ道を使い、ピークアタック時の行動時間も長いのが難点。マチャメルートはテント泊で最短でも6日間必要ですが、ピークアタックはマラングルートよりも往復二時間も行動時間が短く、その後の最後のテント場までの行動時間も短いので体力的負担はとても少ないのが利点。上りのルート上では色んな植生を見ることができます。キリマンジャロの三峰すべてをルート上で見ることができます。下りではムウェカルートを使い、違う景色を見ることができます。キリマンジャロバイキングスのような良質なツアー会社はお客様の要望に応じたツアーを組みます。マラングルートは6日間でも可能ですが、ピークアタック時の体力を温存しておくためにピークアタック直前の行動時間を短くし、7日間にすると余裕のある行程になるでしょう。
<一日目>モシ市内からマチャメゲートまで車でおよそ1時間。ピークシーズンではここでの受付にとても時間がかかり、長い時間待たされることもあります。待っている間に自分が背負う荷物とポーターに預ける荷物の仕分け最終チェックをしておきましょう。飲み水、行動食はもちろん、ヘッドライト、時期にもよりますがレインウエア上下、ライトダウンは緊急時を考えて自分で背負っておきましょう。初日は標高3033mのマチャメキャンプ場まで5~7時間の登山です。
<二日目>朝食を食べたら次のキャンプ場、シラキャンプ場を目指します。そこは標高3837m、富士山頂上に泊まるようなもの。ゆっくりと急がずにのんびり歩いていきましょう。途中急な登りもあります。疲れたら無理をせず立ち止まって休憩し、後ろを振り返って景色を楽しみましょう。4~6時間の登りです。
<三日目>個人差はありますが一般的な高山病の鬼門となる4000mを超える日です。一度4637mのラバタワーという溶岩でできた塔まで登り、3976mのバランコキャンプ場まで下ります。6~8時間歩くことになります。高山病予防はできるだけゆっくり歩き負担を減らすこと、水を飲むこと、ゆっくりと呼吸をすること。
<四日目>バランコウォールと呼ばれる壁を越えなければなりません。登山というよりは、岩の壁をよじ登る感じになります。力強いガイドが手助けしてくれるので、心配はいりません。怪我をしないように慎重に。カランガキャンプ(4033m)を過ぎ、もう一つ先、標高4673mのバラフキャンプ場まで向かいます。8~10時間は歩くことになります。7日間の行程の場合はこの日の行程を二日に分けて行います。キャンプ場についたら軽く夕飯を取り、ピークアタックに向けて身体を休めましょう。

<五日目>夜が明ける前、軽くお茶とビスケットを食べたら11時~12時頃にはキャンプ場を出発。キリマンジャロの最高峰、5895mウフルピークを目指します。ヘッドライトをつけ、真っ暗な中ガイドを先頭にゆっくりと登っていきます。水筒はザックの外につけておくと凍ってしまいます。なるべく魔法瓶を使うか、ザックの中に入れておきましょう。急な坂を上りきると、ステラポイントという外輪上にたどり着きます。ここからは外輪を歩き、約1時間。山頂付近で日の出が見れればとても速いペースです。一般的には登りで7~8時間はかかるでしょう。下りはまずバラフキャンプ場に戻ります。休憩と昼食を取り、もう少し標高を下げ、3068mのムウェカキャンプ場まで下ります。下りは山頂から合計4~6時間。高山病の症状が出ていても、標高を下げればすぐ良くなります。
<六日目>最終日、最後の朝食を済ませ、ムウェカゲートまで3~4時間です。熱帯雨林地帯特有の花や景色を楽しんで、キリマンジャロ登山を振り返りながらの下山です。ゲートからは1時間足らずでモシの街中に戻れます。シャワーを浴びて、モシ市内を楽しみましょう。
一生の思い出になる登山
もしかするとテントよりも小屋のほうが快適だと思う方もいるかもしれません。あまり経験がないとテント泊はすこし難易度の高いように感じるでしょう。シャワーもないこのマチャメルートでは乾季は毎日砂ぼこりだらけになります。桶一杯分のお湯が朝晩出され、それでどう身体をキレイに保つか、いろいろと考えるのもまた楽しいでしょう。日本でテント泊をしたことがないからという理由で、このマチャメルートを選ぶことにしり込みしてしまうのはとてももったいない。テントだけでなく、色んな食材も力強いポーターたちが必死に運んでくれます。食事も毎回シェフが用意してくれます。こんな登山は日本ではなかなかできません。そしてテントから顔を出して空を見上げれば満点の星。キボ峰の南部を周回しながらテントで泊まり歩くこのマチャメルートは3日目以降ずっとアフリカ大陸最高峰を見ながら歩き、寝ることになります。そんな贅沢な登山が少ない日程でできるのはこのルートだからこそ。キリマンジャロを十分に堪能できること間違いなしです。
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